制度的にケチらざるをえないので・・・
ちょっと気になる資本主義の怖い話があるんだよな
食料とかの準備にかかるコストも船員で按分するとか
このせいで十分な食糧の備蓄ができなかったので惨事につながる
鯨の解体で服が使えなくなって船内の売店でぼったくりの服を買ったら
報酬の大半が吹っ飛んだという酷い話も
あとガラパゴス諸島で悪戯で枯れ草に火を付けたら
大火災になってしまい希少動物壊滅とか
あとリクガメは一年くらい飲まず食わずで置いておいても
ちゃんと生きていて美味しいままなんだそうな
それはそうと限界状況での規律がいかに重要かってことがわかる
大変な本を読んでしまった! という感覚にしばし陥る。
読み終わった直後、大変な本を読んでしまった! という感覚にしばし陥る。
巨大なマッコウクジラの襲撃によって沈没した捕鯨船エセックス号…
3艘のボートに分乗した乗組員たちが経験する想像を絶する漂流の日々。
これは、過酷な生の地獄を体験した男たちの物語。すべて実話です。
凄まじいまでの苦しさと共に、彼らを取り巻く無情にまで美しい自然…
どんな小説や映画も色あせて見える真実のストーリー。
無学の引き起こした悲劇か?
実話である。 ナンタケットから出航した捕鯨船エセックス号は鯨の襲撃により沈没した。 3つのボートに乗り分かれた船員たちは、仲間の死体を食いつないで生き延びる。 長期間・長距離の漂流になったのは、食人種がいる近くの島々に寄航するのを避けたため、だという。仲間の死体を食べず、それを餌に鮫を釣って食っていたら(別の事件でそうした船もあったそうだ)。 コンチキ号のようにプランクトンを食べることを知っていたら。 らん引き(海水から水を蒸留する方法)を知っていたら、と思う。 しかし実話の前に、仮定は無力だ。 印象的なのは、途中立ち寄った小島に残ることを選んだ3人が生き残っていた事。 生還した漂流者がなかったら、この人たちを助けに行く船は出なかった。 また、餌・水なしで数年も痩せずに生きるので生きたまま食料として船に乗せられた亀の話。 「亀は空腹を感じない」との説もあるが、亀が行き当たるものをなんでもなめるのを見て、亀も空腹なのだろう、と思う。 「白鯨」の元ネタ、という表現をされることが多いが、ちょっと違う気がする。 白鯨はこの事件の他にも多数の捕鯨船の事件に取材しており、エセックス号の事件と手記を書いた船員の名前もそのうちの一つとして文中で言及されているからだ。 漂流に関する様々な事件の情報もあり、資料としても有用。 役者は「検死官」シリーズで知られた相原氏。 こなれた言葉で「翻訳物らしさ」を軽減しているが、船首を「ボウ」(日本での通用語は「バウ」)など海や気象に関する誤訳がやや目障り。
残るのは骨だけなのだ。
この本を読み始めた動機は、やはり「怖いもの見たさ」だ。 『白鯨』では書かれなかった、人が人を喰らうほどの極限状況を 生々しく著しているというので、知りたくなったのだ。 ドラマチックにというよりはむしろ、淡々と語られている。 しかし読者はできる限りの想像力を働かせて読むべきだ。 まるで映画のように、追い詰められた人間の姿が脳裏に浮かぶだろう。 相原さんの訳は、過不足なく伝えてくれる。 アメリカと日本の捕鯨の意味合いの違いや文化・歴史を知り、 海という途方もない相手に冒険を挑む男たちの逞しさを感じる一冊となっている。 図説が本体中央にまとめてあるが、挿絵風に本文中に挿画して貰ったほうが読みやすかったと思う。 余談になるが、この本を読んでいたとき鳥インフルエンザが発生し、被害が拡大した。 豚の鼻の粘膜からもウィルスが発見され、BSEに侵されている牛肉といい、 食肉業界は揺れている。 ニュースを見ていた5年生の長男が言った。 「これじゃあ、また昔みたいにクジラを食べるんじゃないの?」 そうかも知れない。
本という体験
地獄体験をさせてくれる本。 かつての捕鯨の根拠地ナンタケット島の知識から、当時の航海術も学べるし その上で稀有の生き地獄を体験できる稀有な本である。メルヴィルの「白鯨」 ポーの海洋奇談よりも面白いかもしれない。海に興味がある、海のことをもっ と知ってみたいという人には断然おすすめ。読書も体験だと言うことを知る だろう。
集英社
難破船バタヴィア号の惨劇 無人島に生きる十六人 (新潮文庫) 世界最悪の旅―スコット南極探検隊 (中公文庫BIBLIO) 日本の心―小泉八雲名作選集 (講談社学術文庫) 大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF)
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